保険治療について

 

〜保険治療で受診の方は必ずお読みください〜

 

日本の保険治療の金額は欧米の1/5〜1/10程度です。

金額が安すぎると、良い材料を使用できなくなったり充分な時間をかけられない為に

手間を省かなければならず、結果的に治療範囲を相当狭め、上質な治療の提供が困難になります。

(このことは私見ではなく、インターネット等にも多々書かれていることなので参照ください)


歯科医療の技術、精密器材、良質な材料は日々進歩しています。

保険の範囲では、困難な治療にかかった時間や、鍛錬された技術の評価は全く加味されていません。

結論として現在の保険点数では、低いレベルの材料を用いて、患者さんをたくさん診療しなくてはならず

患者さんが幸せに、健康になる治療の維持は望めません。

それほど国で定めている保険点数は低すぎるのです。



欧米との比較資料図



   

歯科先進国と比べて日本は1/15〜1/7の治療費です。

この金額は歯科医師が決めているのではなく、国が定めています。

この治療費で、歯を長持ちさせる治療をしてくださいと期待されます。

今までは、歯医者の技術と誠意と志で取り組んできました。

しかしながら先頃の国による医療費の更なる引締めにより、治療行為の請求も厳しくなっています。

歯科医師は患者さんの歯を助けるために、保険ではまかないきれないような高価な材料でも使用し

時間や手間がかかる治療も、赤字覚悟でなんとかやってきましたが、このような国の方針により

保険医の努力も限界になってきました。

 

上記のグラフはインターネットから掲載しています。

保険治療はこの様なありえない治療費の範囲で行わなければならないので

時間もかけられず、適切な器具や材料の使用も制限されてしまいます。


 

この低い治療費は世界的に見て異常なのです。

 

 

 

日本人はまじめで、誠実で、器用な人種です。技術的には海外のものとそう変わりません。

にもかかわらず保険治療では、治療に要した時間への配慮や難しいケースへの技術の評価は

全く考慮されていません。

 

保険の治療費に見合った範囲で治療を行うと、技術的にも材料的にも

レベルを最低にまで下げることになり、十分な医療ができなくなってしまいます。

治療をすればするほど、赤字になるという現実があるのです。


このシステムをつくっているのは歯科医師ではなく国です。

悲しいことにこれが現状であり、事実です。


国の政策で、社会保険の医療費の抑制により保険内容の精査が厳しくなり

以前は請求できていた内容も返戻され、請求できなかったり、勝手に請求から引かれたりしています。

歯科医師の誠意と献身で患者さんに施せていたことが、施せなくなっているのです。