義歯(入れ歯)の治療


近年、予防歯科学の普及により歯の喪失数と無歯顎患者数はあきらかに減少しています。

しかしながら部分的に歯を失うケースは依然としてなくなりません

 


総義歯について

 

総義歯は全ての歯を失い、噛み合わせも失ってしまった方が使用するものです。

全ての歯を喪失しても何もない部分で食事をされている方がいらっしゃいますが

そういう方は特別です。

歯の喪失は、多数歯の欠損になるほど顔の雰囲気を変えてしまいます。


前歯の喪失見た目に大きく影響し「老化」を感じさせます。


奥歯の欠損を放置すると

奥歯の咀嚼に影響し食べ方がおかしくなり、一緒に食事する家族を心配させたり

不快な印象を与えまてしまいます。


機能的な総義歯で口もとの印象を良くし、快適な食生活や会話を維持しましょう。


総義歯は上・下各々で14歯づつ、上下両方なら28歯です。

これら全てを顎機能(顎の動き)に適合した状態に合わせ、同時に個人個人にとって

審美的にも最適に並べるのは容易なことではありません。

 

1. 精密な型どり

 

2. 丁寧に仕上げられた個人の模型

 

3. 歯並び、かみ合わせを決める装置の作成、検査、決定

 

4. 試着、微修正

 

5. 義歯完成、装着、補正

 

6. 使用後の微調整

 

この手順を正確に、細かく、確実に踏むことにより、精巧で個人に合った義歯ができあがります。

 

 


部分義歯について

 

部分的に歯を喪失した箇所に対して作る入れ歯を「部分義歯」と言います。

義歯とは基本的に、歯や顎にセメントで着けて取れないようにするものではありません。

よって、ご自分で着脱しなければなりません。


「部分義歯」は欠損の本数によって、欠損の場所によって、残っている歯の一つ一つの状態に

よって設計がかわります。


部分義歯は、


「噛む力」と「取れないように引っかけておく力」「義歯が動く力」

「残っている歯」と「欠損の顎」に全て負担させます。


針金をひっかけている歯と義歯が乗っかっている顎の肉に相当な負担を与えるため

確実に歯の寿命を縮めます。

よって、その影響をできるだけ分散する精密設計が必要になります